パリ、ノートルダム大聖堂火災後、観光への影響【火災3日前と後画像】

notre-dome20190418 パリ、海外の情報
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2019年4月15日のノートルダム大聖堂の火災、ゴールデンウィークにパリでの観光を予定されていた方々にも、残念でショックな出来事ですよね。

予定していた、「ノートルダム周辺の観光はどうなの?どうしよう?」とお思いの方に、先日(4月18日)に行ってみた周囲の様子を、私が見た範囲ですがお伝えします。

火災3日前と3日後の写真、サン・ミッシェル側から撮っているのですが、遠くから見てのノートルダム大聖堂の美しい外観は大きく損なわれていないのです。

パリのノートルダム大聖堂、火災3日後、シテ島の様子と画像

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↑火災3日後(4月18日)白いバンはポリスの車。サン・ミッシェル橋の角度からは、変わらぬ美しさなのです。

 

4月18日の状況ですが、メトロ4号線シテ(Cité)駅は閉鎖になっていました。4号線に乗っていれば、シテの駅は通過だと思います。

シテ島内でも、マリー・アントワネットが幽閉されていたコンシエルジュリー(Conciergerie)やステンドグラスが美しいサント・シャペル(Ste-Chapelle)の観光は、通常通りで入り口に観光客が並んでいました。

シテ駅すぐ脇の小鳥市で知られるエリアはシテ駅とともに、立入禁止です。

(この付近は、携帯を持ってフラフラしている雰囲気ではなかったので、役所の用事が終わったら速やかに出てきました)

シテ島のポリスによる立ち入り禁止区域は、右岸のシャトレと左岸のサンミッシェルを結ぶサン・ミッシェルブルヴァールデュパレ(St-Michel Bd du Palais)通りの内側から、ノートルダム大聖堂のあるエリア、(サンルイ島手前までのシテ島のほとんどの部分)シテ島の約半分でした。

道路としては、サン・ミッシェルブルヴァールデュパレ(St-Michel Bd du Palais)通りと右岸沿いの外縁の道路は通行できました。

 

私はシテ島のノートルダム大聖堂と隣り合わせの敷地にある役所に予約をとっておりました。

通りから内側広場に入るにはしっかりと、バリケードが張られ、数名のポリスが立ちはだかっていて、役所への予約書とパスポートを見せてようやく内側に通してもらえたのです。

この広場から、ノートルダム大聖堂を直接観ることは、できないのですが、いつもは賑わっている広場が静まりかえっていました。

フランス ノートルダム大聖堂 火災後、あふれかえる周辺の観光客

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↑この画像の右側も人の波でした、2019年4月18日

 

静まり返るノートルダム大聖堂直近の広場と対象的に、帰りに通ったブキニストが立ち並ぶサン・ミッシェルあたりには、観光客と報道陣があふれかえっていました。

左岸のサンミッシェルからサンルイ島にかけて、本当にたくさんの人がカメラを構えてただ一点、ノートルダム大聖堂を見つめているのです。

そして、カフェの2階から、その群衆にアイパッドを向けているマダム・・。

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ノートル大聖堂に入ることはできなくなってしまったけれど、周囲はある種不思議な・・観光特需の様相でした。

お店を閉めざるを得ない、ノートルダム直近の店主の方々を思うと、なんだか複雑ですね。

火災後のノートルダム大聖堂近辺、観光への提案

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↑ノートルダムを臨む通りのブキニスト2019年4月18日

諦めざるをえなくなった「ノートルダム大聖堂内の見学」ですが、少し離れたら、左岸のサンミッシェルからサンルイ島あたりから、外観は観ることができます。

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↑4月18日沢山の人が並んでいたステンドグラスが美しいサント・シャペル

 

尖塔は焼け落ちてしまっても、すべてが破壊されなくて本当に良かったです。

シテ島の西寄りの、観光スポットはオープンしていますので、おすすめします。

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サント・シャペルのステンドグラスの美しさとともに、王妃マリー・アントワネットが最後の日々を過ごされたコンシェルジュリー。

マリー・アントワネットだけでなく、革命を主導した立場のロベスピエールも収容され、彼の処刑によって恐怖政治が終結に向かったという・・少女の頃に読んだフランス革命の現場にいるという実感に畏れに近いものを感じ、身震いしたのを覚えています。

 

さいごに:思わず写メった火災3日前の美しかったノートルダム大聖堂画像

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↑火災3日前のパリのノートルダム大聖堂(2019年4月12日)

 

右岸と左岸を行き来するときに、いつも美しい姿を見せてくれて、その景色が当たり前、行こうと思えばいつでも行ける場所だと思っていました。

個人的な大後悔なのですが、行列嫌いな私は、ノートルダム大聖堂のいつもの行列にめげて、パリでおそらく唯一訪れていない場所だったのです。

事実、火災の3日前にも春の木漏れ日に映えるノートルダム大聖堂が美しくて、思わずバスの車窓からスマホを向けたばかりです。あぁ、あの時、行っていれば・・。

何十年もかかる修復なら、もう生きてる間にチャンスはなくなってしまいました。

現在は、遠くから、様子をうかがうだけですが、一日も早く復旧しますように願ってやみません。

みなさまのパリへの旅行、楽しいものになりますように。。

お目当ての名所は、私のような後悔のないように、しっかりご覧くださいね!

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編集後記

2019年6月14日、火災直後に申請した許可証を受領するために、再びパリのシテ島にあるポリスを訪れました。

あの物々しい警戒は、もはやなく、シテのメトロの駅も、小鳥市場もなにごともなかったかのように

オープンしていました。

ただ、ノートルダム寺院だけが、クローズされ遠巻きに眺める観光客は相変わらず多かったです。

編集後記2 2019年10月3日のパリ警視庁襲撃事件

ニュースを見て、驚きました。

メトロ4号線「シテ駅」もノートルダム大聖堂火災の直後と同様に、クローズというニュースでした。

 

ノートルダム大聖堂の火災の後に私が行っていた場所が、このシテ島にある警視庁です。

滞在許可証の更新申請と引取りがあるので、2回。

私の滞在許可証の手続きは、この大きな建物の中の1階部分で行われます。

予約をとっていても、時には4時間待ちだったりして、過ごしたこともある場所です。

庁内に入るには、空港のセキュリティチェックと同じ検査が手荷物にも金属探知の検査も行われています。

だから、一旦中に入ってみれば、逆に安全だと思っておりました。

ところが・・

こんな事件が起きるのですね。

2015年秋のテロ以来、パリの街角でパトロールその後の黄色いベスト運動と、市民を守ってくれている警察官の方々の身の安全を心から祈ります。

今日も、オペラで目があったら微笑みを返してくれた警察官の方を思い、本日犠牲になられた警察官に合掌させていただきます。

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