初めてのパリ旅行へのプランをお考え中のあなたに、パリでの滞在が楽しく快適で、なにより安全第一で、パリのホテルを選ぶ時に気にすべきポイントを、居住者目線から体験談交え、お伝えします。
日本からパリへはフライトだけでも半日、時差もあるし、しょっちゅう行き来はできないだけに、滞在中の時間は貴重です。
ホテル近辺で過ごす時間も旅の印象を決める大切なポイント。
滞在中の多くの時間が有効に使えるホテルの立地を選びましょう。
予算にかかわらず、立地重視でこちらのチェックポイントを押さえてくださいね!
パリでホテルを探す|治安でチェックすべき7ポイント
あなたが候補にしているホテル、
これらのポイントでチェックしてみてくださいね。
各ホテルのサイト、グーグルマップで検索、通りの様子や街を行き交う
人々の様子もご覧になることをおすすめします。
1 空港とのアクセス、早朝、深夜着でも安全に移動できるか?
→早朝、深夜便着の場合は、住宅街より街のまんなかの方が安心。
初パリ、バス利用ならRoissy bus(ロワシーバス)利用でオペラ地区イチオシです。
2 夜の観光からの帰り道のためにも、近くにメトロの駅があるか?
→空港からは、バスかタクシー利用をおすすめしますが、観光の足としてのメトロの駅が至近は大切な条件です。
メトロの駅から、こっそり付けてきてバッグなどを奪う犯罪に知人も巻き込まれました(Belleville ベルヴィル、モンマルトル北の住宅街)。
駅が近いとこういう犯罪に遭わずにすみます。
3 観光メインなら、パリの中心部か?
→観光地はパリ1区から10区に収まっているので中心部が便利です。
9区と10区は、混沌とした感じがお好きでないなら微妙です。
人通りが多い(人の目もセキュリティ)という点から治安面でもおすすめです。
パリの南側の12区、13区、14区、15区、16区、17区西側もおすすめエリアです。
4 ホテル近辺に商店やスーパーがあるか?
→コンビニがないので、頼りはモノプリやフランプリ、モノップなどのスーパー、
営業時間が長いアラブ系の人の個人商店も便利。
できれば、お土産も買える、素敵なお店の近くのホテルがいいですね!
5 ホテルの入り口が、通りに面しているか?
→「人の目」は大きなセイフティガードです。
奥まった場所は避けましょう。スーツケース、お土産物を持って人通りのないところを歩くのは無防備です。
オフィス通りも夜間は閑散としています。
6 夜の観光するなら、その通りの夜の人通りは?
→パリ中心部なら、たいてい大丈夫ですが、住宅地や郊外ならSNSや、情報サイトで
実際の通りの現地情報入手をおすすめします。
7 パリ滞在が夏休み中なら避けたほうがいいエリアは?
→夏休み中は留守が多いお金持ちエリア(16区など)は避けた方がいいです。
バカンス中は別の町のように静まり返り、空いている店も少なく、泥棒出張者が増えます。
普段はまったく安全と思われるメトロ駅(Courcelles クールセル)の通路で夏休みの白昼、強盗に襲われた日本人男性もいました。
パリの実際の治安、居住者視点
↑家の近所のモンソー公園の、のどかな光景です。
パリの犯罪地図では、圧倒的に1区と8区と言われていますが、少ない居住者数に対する観光客狙いのスリの件数が犯罪地図にあらわれていると思います。
私は実際に、8区に住んでいますが、安全度は高いです。
日中も夜も、メトロで女性一人で乗っても危ない思いをすることはありません、
主要ターミナル駅でも、同様です。
スリや置き引きで狙われるのはあなたのお財布や携帯です。
ケガはしないけれど、盗られるケースが多いです。
これが、パリ郊外になると、たすき掛けでバッグをかけていても引きずられてケガをするという傷害事件に、私の知人女性が二人巻き込まれていますし、添乗員男性がケガをした話も聞いています。
特にメトロ1号線はスリの被害に要注意
☑ 混んでる車両には乗らない、次を待つか他の車両に乗る
☑ 出入り口付近が要注意
☑ 携帯は手にしない
☑ ポケットに手を入れられる、ファスナーは開けられる可能性あり
これまで私の周囲でスリや強盗に襲われたのは、観光客ではなく、日本人居住者やフランス人です。
彼らの多くが、メトロ1号線でスリに遭っています。
改札口の出入り、ふいに押されたりして注意がそれている間に共犯者がバッグに手を伸ばす手口が多いです。
眼の前で友人がそれをされて、その間に彼女の財布がなくなっていたと私も気付きませんでした。
また、何人かに取り囲まれて、財布や携帯を奪われたフランス人男性の友人・・スーツケースを盗られた韓国人の語学学校同級生もいました。
やはり1号線、深夜のLa Défense(ラデファンス)駅でエストニア人の女の子がバッグを強奪されそうになり、バッグは守りきったけれど、チェーンの跡が残るケガをしたことがありました。
私は、シャンゼリゼのクリスマスマーケットで財布をすられそうになりましたが、
隣りにいたフランス人の女の子が気づいてくれて無事でした。
本当に気づかない間に、バッグのファスナーは開けられていました。
母の友人で、写真を撮ろうと買い物袋を置いた一瞬で荷物が消えたという話も・・。
観光地は、スリ、置き引き狙いの犯罪集団が多いので要注意です。
パリのNo-go zone|住んでみれば下町情緒だが、観光にはオススメできない
パリのNo-go zoneという言葉で検索して地図を見ると、驚いたことに、過去に住んだ場所が3ヶ所マークされていました。
メニルモンタン、モンマルトルの北部、モンマルトルのふもとです。
住んでみてどうだったかと言うと、大家さんの都合で住まざるを得なかった
モンマルトルのふもと、9区ムーラン・ルージュの前のアパートを除き(ここは便利だけど雰囲気が・・)買い物も便利で、普通の暮らしでした。
18区のサクレクール聖堂の北側でしたが、住民は和気あいあい、近所の商店街も買い物しやすかったです。
遊びに来た元同僚の女の子に「え~、18区に住んでるんですか~?」と言われて気分が悪かったのを思い出しました^^
約10年の間には、オペラのカフェでテーブルの上においた携帯に手が伸びてきたり、夜中のパリを歩いて帰るハメになったこともありますが、
私は、お釣りをごまかされた以外、危ない目にあったり、物を盗られたりはありません。
お釣りは、かなり立派なカフェでも、スーパーでも、家電量販店でも、ごまかされます。
カード払いでも、二度スキャンされないように、個数の確認を・・。
外出時には、カードケースと財布は分けて持つ、鍵は上着を着ている時は、
内側のポケットに入れて持つことと、後ろの人を含め常に周囲の人の「雰囲気」には気をつけるようにしています。
人通りが少なくて何やらよくない予感のところには遠回りしてでも近づかないようにしていれば、ごく普通に暮らしていて、たいていは安全です。
日本よりは気をつけなければいけないこともありますが、私は、嫌な思いより「フランス、ありがとう」という感じで、むしろ親切にしてもらったこと、数知れずです。
友人で、治安が悪いと言われる北東部の路線バスに1度目アイフォン、2度めは財布を落として、いずれも手元に届けてもらったという話もあります。
普通のフランス人は、普通の日本人と同じようにしてくれるのですね。
それでも、パリは世界有数の観光地で、日本では考えられない「世界有数の窃盗集団のみなさん」も集合しているのであなたも私も「スリ」と「置き引き」に気をつけましょう。
パリの空港近くのホテル近辺で強盗に遭った女性
聞いて、一番私が怯えたのは、女性もケガをしたという話です。
私の中でNo-go zoneは、空港近くのホテルです。これまで、女性で強盗にあってケガをしたと本人から直接聞いたのは、約10年でひとりだけです。
彼女は夜遅く空港に到着だったので、空港近くのホテルに宿泊したそうです。
ところが、朝、チェックアウトしてパリ市内行きの路線バスを待っていたら、急に車が止まって数名の男性が降りてきて、彼女に殴るけるの暴行で、スーツケースも貴重品も奪われてしまったそうです。
パリに近い空港のあたりは、治安が悪いことで知られていて、車に乗っていても必ずロックをして、バッグは座席の下に置くように長年の居住者に言われています。
同じ空港近くのホテルと言っても、成田空港近くのホテルのイメージではないです。
団体の場合ならいいかもしれませんが。
パリのホテル、治安優先には星の数より立地選び!
星の数でホテルのグレードが・・というと、星の数を気にしてしまいますが、パリ市内に遊びに来た友人たちのホテルを訪ねた記憶では、3つ星2つ星でもこじんまりと快適なプチホテルはたくさんあります。
パリの中心部から外れて、星の数が多いよりパリ市内のプチホテル、おすすめです。
大切なのは、ホテル周辺の治安です。
さいごに
パリのホテル、治安面を考えてオススメの地区は1区、2区、3区、4区、5区、6区、7区、8区、12区、13区、14区、15区、16区、17区西側です。
以前の記事にも書きましたが、初めてのパリ滞在なら2区のオペラ座界わいがおすすめです。
その基準は、空港や観光のアクセスが良く、スリと置き引きを除けば治安は良好で、デパートやレストランまで、夜間も安心して歩ける場所という基準です。
「人生の中でパリに行ける機会は限られている」というアメリカ人の言葉がありました。
ぜひ、あなたのパリへの旅が、素晴らしいものでありますように!!
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