パリの地下鉄でスリの女の子たちと遭遇したので、覚書として書いておきます。
ちなみに、私はパリに住んで約10年、一度スリ未遂をされましたが、実際の被害には遭ったことはないです。
メゾン・デュ・ショコラから帰りの乗り換えで利用したコンコルド駅。
きれいな顔の少女スリでした。
その一部始終レポです。
なんと、
少女たちが立ち去るまで、自分が狙われているとも、囲まれているとも気付かないものです(*_*)
パリ旅行計画中のあなたも、気をつけてくださいね!
今日、パリの少女スリに遭った場所
少女スリに遭遇したのは、パリのメトロ1号線コンコルド駅のホームです。
祝日でもあり、地下鉄の運行時間の間隔もいつもより長いため、ホームは混雑して
人がどんどん増えていました。
その混雑したホームに到着した地下鉄の比較的空いた車両を選んで乗り込んだ瞬間でした。
本当に、わからないものですね、自分が狙われているということは・・!
今日、パリの少女スリに遭った状況・・とにかく一瞬なのです!
↑こちらが先頭車両。メトロで1号線に運転席はありません。
私は友人と2人だったのですが、混んでいたこともあり、少し離れて乗り込みました。
・・というのも、乗り込む瞬間に、私と友人の間に割り込むように、私を押しのけて乗り込んできたティーンエージャーの女の子がいたのです。
パリでは、混んでいても人と接触しないように、押し合わないので、かなりびっくりしました。
(東京を案内したら、混み合う電車にフランス人の友人がびっくりしたくらい・・)
私は1号線、普段は利用しないせいもありますが、地下鉄で人に押されたことはなかったのです。
乱暴に押されたので、思わず友人との間に割り込んだ女の子の顔をじっと見ました。
眼力強い、キリッとした美しいたぶん東欧系の美少女でした。
そして、
そういえば・・、
私のうしろに、もうひとりの女の子が、無理やり乗り込んできていました。
・・つまり、私は自分でも気付かずに、2人の女の子たちにはさまれた形だったのです。
少女スリだと気づいた瞬間とその後
のんきな私は、「きれいな子なのに、なんてマナーが悪いんだろう」などと思っていました。
その時、その女の子の後ろにいた友人が「バッグは、大丈夫?気をつけてね!」と一声。
反射的に、たすき掛けのバッグを見た私は仰天しました。
しっかり私のバッグは、開いていたのです!!
↓こんな風に!さあどうぞ、持っていって状態でした!
驚いて、中身を確認し始める私。
同時に、
友人の声にギョッとした表情になった女の子たち!
私の後方にいた女の子が、閉じ始めた電車のドアを、無理やりこじ開けるようにし始めたかと思うと・・
私の前にいた女の子も、身体をドアに挟まれそうになりながら、降りていったのです。
車両ドアとホームのドア2枚に身体をはさみながら、ねじってこじ開ける感じで。。
すべてが、1~2分以内の出来事でした。
私は、それでも気付かず、「どうしたのかしら?危ないじゃない」と思っていました。
・・で、間の女の子もいなくなり、ようやく隣り合わせになった友人に、
「大丈夫?危なかったね。ねらわれてたよ!バッグの中、もう一度確認してね」と言われ・・、
はじめて
自分が狙われていて、バッグもあけられて、財布や携帯があと一瞬で奪われる寸前だったと気がついたのでした。
おめでたくて鈍いとお思いですか?そうですよね。。
でも
噂に聞いてはいましたが、自分が遭遇するとわからないのです。
ほんとうに、それくらい、一瞬で・・、
乗り込む時に押されてびっくりしたこと以外は、なにも異常を感じなかったのです。
友人がスリに気づいた理由
では、なぜ友人が私の異常事態に気づいてくれたかというと、
- 彼女は常に1番線を利用している
- 何度も、少女スリの手口を見たことがあり、少女スリの風体がわかっている
だから、少女スリたちを、見抜けたのです。
一方、同じくらいの期間パリにいる私は地下鉄よりバスが好き。
1番線には、滅多に乗らない。たいていは混んだところに行かない。
そして、当事者であっても全く気付かなかったのです。
1号線では、フランス人の友人の男性でさえも、やはり押されて、何人かに囲まれて携帯と財布を盗られてしまったと言っていました。
スリから身を守る対策
もちろん、「1号線だけでなく何号線でも同じだよ」という友人の言葉が本当だと思います。
今日のような場合、私はどうすれば狙われなかったかを振り返ります。
私の反省ポイントは、
メゾン・デュ・ショコラで買ったケーキがつぶれないないか気になりバッグを抑えていなかったことです。
うれしそうに、プッチのバッグをたすき掛けにして、さらにショッピングバッグ持っていたんですよね。
- ブランドバッグを持たない
- ショッピングバッグも目立たないようにする
- 自分が狙われてないか、うしろも気にする
- 入口付近は特に危険
- バッグをしっかり手でおさえる
でも、これだけでは、不十分なのですね。
たとえ、空いた車両に乗り込もうとしても、彼らは何人かで押しながら乗り込んできます。
バッグを手で抑えても、何人かに囲まれたらアウトです。
特に1号線に乗る場合は、冬場でしたら、バッグはコートの内側のほうがいいように思います。
また友人によると、最近はスリや窃盗も増えて手口も強引になっているそうです。
主に狙われるのは、財布と携帯です。
財布にカード類、ホテルのキーカードなど、まとめて入れないようにしましょう。
こういう留め金要注意(開閉が楽で、買い物に便利だけど)↓
このバッグの留め金は結構無敵(ただし開閉ちょっと面倒)↓
ファスナーも、手で抑えていないと、開けられたことがありました。
なので、パリへの旅行の際にはぜひ↓の用意を・・。
万全の備えのバッグでも、何人かに取り囲まれる場合があります。
旅行前に防犯準備を・・
パスポートのコピー2枚(ホテルの部屋とバッグに入れておく)
財布は現金専用にする(少額入れておく)
カード類の番号とカード会社電話番号を控えたメモ(携帯写メではなく)
↑携帯も狙われるので
防犯ブザーも効果があるかと思い、深夜のお出かけ用には買ってありましたが、未使用です。
メトロでは、狙われていることにも、囲まれていることにも、バッグを開けられていることにも気付かなければ、防犯ブザーも発動しないですね・・。
まとめ
噂には聞いていましたが、実際に自分が遭遇すると、
狙われていることも、囲まれていることも気付きませんでした。
しかも、すべてが一瞬のことでした。
たぶん1~2分以内くらいのことです。
パリの地下鉄1号線は、
観光に便利な路線でもある上に、無人運転で、特にスリ集団が多いです。
思い切り警戒してくださいね。
もちろん、他の路線や人の気配の少ないところは避けてくださいね。
そして、万が一のことがあっても、被害は最小限になるような準備も必要です。
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