シャルル・ド・ゴール空港など、空港からのバス便の運行はされるようになりましたが、
依然として、空港とパリ市内を結ぶ鉄道RERやメトロ、市内の大半の交通網は、回復していません。
パリ市内で出会った、日本人旅行者の声や、観光案内を仕事にされている方から聞いた話、
また実際にパリ市内で暮らしていて受けている影響をお伝えします。
詳しい交通情報はこちら!グーグルクロームからだと翻訳されています
↑ストライキ中のバス停の表示版 運休と53分待ち、58分待ちって・・・
ご存知の方も多いと思いますが、すごいですね!翻訳機能が・・!
ネットの情報を見る時、サファリやファイヤーフォックスなど色々ありますが、グーグルクロームのウェブブラウザからご覧になると、英語でもフランス語でも、日本語にしてくれて、とても便利です。
12月5日から始まり、12月17日、まだ交通ストライキ継続中ですが、店舗もレストランも大丈夫!
↑ストにうんざりして色々書いていますが、パリの12月、こんな場面も楽しめます。
フランスの交通網がマヒして、もうすぐ2週間になります。
幸い、空港との連絡バスは平常運転に戻っています。
ただし、普段は1時間弱の空港と市内の所要時間は2時間だと、知人の観光ガイドさんから
聞きました。
パリ市内はというと、一部の駅を除き、メトロの出入り口はシャッターが降りたまま。
バスは、運休の線が半分以上、申し訳程度に間引き運転されている何路線かが運行しています。
道路は大渋滞、隙間をくぐって走るバイクや自転車やとロチネット。
黙々と歩く人々。
たまに見かけるバスは超満員です。
でも、店はすべてオープンしているし、カフェもレストランも変わらず美味しいものがいただけます!!
RATP(パリ交通局)のストライキの影響、パリ市内と近郊、観光客には?
↑サントノーレ通り夜景、正面はエルメス・・美しいですね
オペラ地区のメゾンキツネで、観光客の方と話しました。
4日間の旅行期間中、すべてストライキ期間になってしまい、ヴェルサイユ宮殿も、ストラスブールのマルシェドノエル(クリスマスマーケット)も、モンサンミッシェルもすべて諦めて、
徒歩でパリ市内を回るしかないと、嘆いていらっしゃいました。
幸い、どのお店もカフェやレストランも営業していること、チュイルリー公園で、マルシェドノエルを体験できたのは、よかったとのことでした。
12月にパリへの旅行を計画されている方は、
体力はいりますが、はきやすい靴で歩くことが必要になります。
「イルミネーションを楽しみながら、歩く!」って切り替えたほうがいいですね。
道路が大渋滞なので、動かない車で貴重な時間が過ぎることにジリジリするより、
効率よく、疲れが出ないように、途中のカフェ休憩をしっかりいれたプランを練ってくださいね。
パリのカフェ巡りは楽しいです。
満員のバスは、あまりおすすめできません。
RATP(パリ交通局)のストライキの影響、パリ市内と近郊、居住者には?
毎日、メトロで通勤している友人は「、体力の限界を感じる」と悲鳴をあげています。
予定もキャンセルや延期を強いられています。
それでも、遠距離をどうしても移動しなければならない場合があります。
パリ市内は、山手線の内側程度の広さなので、頑張れば歩けないことはないのです。
そこで、私も、途中のカフェ休憩を入れつつ、18000歩程度の移動はしています。
思わぬ発見もあって、ちょっとは楽しいお散歩気分です。
それでも、帰りは疲れてしまい、満員のバスになんとか乗り込んでみました。
・・とんでもないです。
乗客のマナーがいろいろありすぎて。。
我慢大会です。
スマホで話し続けている女性はまだしも・・
たまたま私が乗ったバスが・・だったのでしょうが・・。
大音量でスマホの音楽をまわりに「振る舞う」大迷惑なグループが乗り込んでいたのです。
彼らの傍若無人さに、何人かの客があきらめて降りていくと。「ボンジョルネ!」と嬉しそうに声をかける始末。
私も、あまりにうるさく頭が痛くなって、途中で降りました。
歩くほうがずっといいです。
パリ郊外に住んでいる友人は、止まっている鉄道の距離を徒歩でカバーはできないので、
仕事は在宅勤務のような形でしているそうです。
ただし、郊外の街で車で暮らしている人たちは、パリ市内の悲鳴はどこ吹く風で、すてきなクリスマス前の光景が広がっているところもたくさんあります。
パリ市内で、サンタさんに手紙を書いた子どもたちの希望を叶えるべく、メトロでプレゼント調達予定だった親御さんは大変です。
たいがいクリスマスプレゼントのおもちゃは大きいので、その大きな包みをもって、
疲れ果てた顔で、バスを待ったり、歩いたりしているお母さんたちをたくさんみかけます。
年金制度改革に反対する人たちについても、私が話を聞いたフランス人たちは、「すべてを頼ろうとするからいけないんだ、自分たちで備えるものだ」という意見です。
ただ、そうできない、日々の生活に追われている人々が多くいるのも事実だと思います。
貧富の差が激しいですから・・。
パリは、ここ、10年ほどでも、公共料金も物価もどんどん上がっており、住みにくくなっているのが実情です。
そんな中での、年金改革案への抗議。
公共交通機関がこんなに長い間止まるのは、20年以上前、シラク大統領の頃にあったそうですが、今後どのように解決していくのか、、いったい解決できるのか・・私は、不安になってしまいます。
2015年のテロ以来、治安面での心配が薄れて、観光客が戻ってきたのに、昨年秋からの黄色いベスト運動の過激なデモ、そしてまた、この年末のストライキ。
人々の疲弊を感じ、パリの華やかさが失われてきているのを感じているのは私だけでしょうか?
まとめ
いったいいつまで?と、皆がうんざりしています。
「ノエルまでらしいよ」という説もあります。
今日12月17日は、年金改革案への反対のデモが、行われるということでした。
パリでは、リパブリックからパリ東部のナシオン広場まで行進するらしいし、予定のないデモも起きるかもしれないとのことで、家におとなしくしていました。
しかし、私が住んでいるパリ西北部は、メトロとバスが止まっていること以外は、平和なノエル前の街の様子でした。
一日も早く、交渉が決着し、平常運転に戻り、普通の生活が営めるように祈ります。
それでも、パリのイルミネーションは美しいので、歩くことも楽しみたいです。
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